原発事故から避難の地で再び台風禍 和牛牧場の希望

原発事故から避難の地で再び台風禍 和牛牧場の希望

台風15号の被害がいまだに残る千葉県山武市で黒毛和牛を飼育している牧場を取材しました。この牧場、福島第一原発の事故で福島県飯舘村から避難し、今度は台風の大きな被害に遭っていました。

 手塩に掛けて育てる黒毛和牛。ただ、その牛舎の屋根はなくなっていました。山武市で約160頭の黒毛和牛を飼育している小林牧場です。台風15号の爪痕が残る牛舎。畜産農家の小林将男さんは強風が収まった26日にようやく補修作業を再開することができました。小林さんが育てる黒毛和牛は「までい牛」と呼ばれています。「までい」とは福島の方言で、小林さんは飯舘村出身の畜産農家なのです。
 飯舘村で特産の飯舘牛を育てていた小林さん。運命を変えたのが2011年の福島第一原発事故でした。小林さんは牛を飯舘村から山武市に避難させ以来、この地で育ててきました。今回の台風は小林さんにとって2度目の大きな災害。被害は1500万円ほどに達する見込みです。ただ、そんななかでも励まされた存在が子牛です。小林牧場のまでい牛は健康状態も良く、まもなく出荷する予定だといいます。