ローマ教皇が5万人ミサに 原発避難した少年と交流も

ローマ教皇が5万人ミサに 原発避難した少年と交流も

来日中のローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が東京ドームでミサを行い、会場では教皇にちなんだグッズが販売され、大行列ができました。

 約5万人が釘付け。25日午後から東京ドームで始まったミサで盛大な歓迎を受けるのがローマ・カトリック教会のトップ、フランシスコ教皇です。その姿はまさにロックスターそのもの。会場にはローマ教皇にちなんだTシャツや日めくりカレンダーなども売られ、開始4時間前から行列。これに先立ち、天皇陛下と面会して環境問題などについて話をされました。
 青年との集いでは若者から悩み相談を受ける機会がありました。国籍や体形のことでいじめを経験したという青年に対し、ローマ教皇は・・・。
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 38年ぶりに来日したローマ教皇のスケジュールはまさに分刻みでした。2013年の就任以来、一貫して核兵器廃絶の必要性を呼び掛けてきたローマ教皇がまず向かったのは長崎です。核兵器の製造や維持に多額の費用が使われていることに途方もないテロ行為だと批判。その後、広島の平和公園で13分間にわたってメッセージを発信しました。
 被爆地訪問の翌日となった25日は東日本大震災被災者との集いに参加した教皇。彼との再会を心待ちにしていた高校生がいます。福島県いわき市から東京に避難している鴨下全生さん(17)です。鴨下さんが教皇の前で訴えた真実への渇望。そこには自身が体験した苦悩と後悔がありました。被災地から東京へ避難してきた鴨下さん。転校先の小学校でいじめを受け、死にたいと思うほどつらい日々が続きました。そのため中学進学後は、自分が福島出身だということが言えず思い悩んだといいます。そんな鴨下さんが変わるきっかけとなったのがローマ教皇との出会い。知人の勧めで教皇に悩みを打ち明ける手紙を書き、バチカンに招待されたのです。この謁見(えっけん)をきっかけに鴨下さんは福島出身を隠すことをやめたのです。あれから約8カ月。鴨下さんは改めて被災地の苦境を訴えます。鴨下さんの言葉を受けた教皇は参加者とともに被災したすべての人たちに祈りを捧げました。