災害救助ドローン開発に挑戦 ヒントは「タケコプター」

災害救助ドローン開発に挑戦 ヒントは「タケコプター」

被災者を「空に逃がす」ための1人乗り救助ドローンを名古屋のベンチャー企業が開発している。ドラえもんの「タケコプター」にヒントを得た機体は、実現すれば逃げ遅れた人を遠隔操縦で安全な場所まで連れ出してくれるという。名古屋市近郊にあるドローンベンチャー「プロドローン」の本社。屋内実験場のある社屋では、真っ赤な機体の救助ドローン「SUKUU(スクー)」の開発が進んでいる。
 試作機は高さ2・4メートル。正面から見ると「T」のような形をしている。人が立ったまま乗り込むカゴの天井部から4本のアームが延び、先端に黒い羽根のプロペラがつく。アルミとカーボンでつくられた機体は重さ約100キロ。80キロのおもりをのせて、最大6分間飛行できる。最終的には130キロまでの人を乗せ、15分間飛べることが目標だ。実験場の壁面スクリーンには、人形を載せたスクーが強い風を巻き起こしながら、ふわりと宙に浮かぶ映像が流されていた。
 「僕たちなら何ができるかがスタートだった」。河野雅一社長はそう話す。きっかけは、東日本大震災を振り返る3年ほど前のテレビ番組だ。「あの時、空に逃げられたら」。被災者が番組で漏らした言葉が、胸に刺さった。