炎が奪ったコアラの楽園、数万匹犠牲「森は回復するが」

炎が奪ったコアラの楽園、数万匹犠牲「森は回復するが」

オーストラリアで被害が拡大した森林火災。コアラの安住の地として知られた南部の島も、大きな打撃を受けた。ユーカリの太い幹は焼け焦げ、青々としていた葉は茶色く枯れていた。豪南部アデレード沖のカンガルー島。2月上旬に訪れると、様子が一変していた。
 島の風景を変えた森林火災は、昨年末から1月前半にかけて、島の面積の48%にあたる21万ヘクタール余り(東京都の面積に相当)に延焼した。島内の住宅計89戸が焼失し、2人が犠牲になった。島の西部を車で走ると、焼けた森林が続き、焼け野原が広がる光景にも出くわす。推計で5万匹ほどいたコアラは、半数前後が死んだとみられている。
 2千ヘクタールの範囲に約100匹のコアラが生息する、島西部のハンソンベイ野生保護区。共同オーナーのジェームズ・ゲデスさんによると、保護区も1月3日の火災で全域が焼けた。ビジターセンターと従業員住宅4戸、宿泊客用のロッジ4戸も焼失した。