【日曜安全保障】感染拡大の中 “北”訓練の意図 能勢伸之解説委員

【日曜安全保障】感染拡大の中 “北”訓練の意図 能勢伸之解説委員

日本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀りしていく「日曜安全保障」。

「新型コロナ流行中に“北”軍事演習の狙いとは」

猛威をふるっている新型コロナウイルスだが、感染拡大を防ごうとする動きは世界中から伝わってきている。

能勢伸之解説委員「これはイラクでの消毒作業。『CBRN』というのは、化学・生物災害・テロに対処する部隊です。韓国・ソウルでも、タンクを積んだ軍用トラックが並んで走りながら消毒薬をまいていました」

竹内友佳キャスター「日本の自衛隊も、備蓄しているマスク100万枚を民間に放出するなど支援活動を行っていますが、海外でも軍隊がかなり投入されているんですね」

能勢伸之解説委員「そうなんです。気になる北朝鮮なんですが、北朝鮮メディアは、平安南道などに『3,900人余りの医学的監視対象者がいる』ことを明らかにしています。一方、一部の韓国メディアは、北朝鮮で7,000人から8,000人が隔離されていると報じています。中国からの陸路が封鎖されたのが1月末(1月29日)。それまでは、普通に中国人観光客などの出入りがあったことを考えると、深刻な状況なのかもしれません」

竹内友佳キャスター「そんな中、北朝鮮は今週、ミサイルを発射しましたが、その狙いはどこにあるんでしょうか?」

能勢伸之解説委員「今回の発射は、韓国に弱みを見せたくないのではないかと思います。米韓演習の延期が発表された翌日の2月28日と3月2日に、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が軍の視察を行いました」

竹内友佳キャスター「軍人たち全員がマスク姿ですよね。マスクの配給も感染予防もバッチリというアピールにも見えなくもないんですが…」

能勢伸之解説委員「そうかもしれません。では、訓練そのものの目的は何か。28日に発射された中には最大射程60kmの『コクサン自走砲』が映っていました。軍事境界線の北側からでもソウルを砲撃できる。2日には『M1991多連装ロケット砲』と『KN-25超大型放射砲』。いずれも日本には届かないんですが、KN-25は、およそ240km飛んだので、能力的には韓国の北半分に届いてしまう。となると韓国にとっては無視できない。北朝鮮は、韓国に意識させたい訓練だったのかも知れません」

竹内友佳キャスター「アメリカや日本より、韓国なんですね」

能勢伸之解説委員「今回の発射をめぐっては、金委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏が異例の声明を発表。『訓練は“自衛的行動”であり、発射に対して“強い遺憾”を表明した韓国政府の非論理的で低能な思考に“強い遺憾”を表明しなければならない』とか、『行動と態度が3歳児並み』などと韓国を名指しして非難しました」

竹内友佳キャスター「新型コロナウイルスの封じ込めに世界中が躍起になっている中、北朝鮮の現状が気になるところです」

(2020/03/08)

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