五輪延期で・・・悲鳴の老舗旅館「コロナゼロ」割引とは

五輪延期で・・・悲鳴の老舗旅館「コロナゼロ」割引とは

300年以上の歴史を持つ旅館も悲鳴を上げています。この状況を打開するために老舗旅館が始めた「コロナゼロ」キャンペーンとは。

 新型コロナウイルスの影響は山あいにある小さな温泉街にも暗い影を落としています。群馬県長野原町。本来なら来月1日に聖火ランナーが走り抜けるはずでした。
 樋田勇人さんは創業360年の老舗旅館「山木館」の15代目です。新型コロナウイルスの影響は聖火リレーが延期されたことだけではありません。感染拡大が始まった1カ月前から宿泊予約のキャンセルが続出。来月の予約が一時、ほぼゼロとなりました。
 今月末、温泉街の近くに完成する八ツ場ダムの記念式典の日程も白紙状態となりました。期待を寄せていた2つのビッグイベントのめどが立たず、外出自粛により客足も遠のいていました。
 山木館が始めた取り組み。それは、新型コロナウイルスが早く収束するよう願いを込めた語呂合わせ「5670(コロナゼロ)」円割引です。ゴールデンウィークを除く4月と5月限定で、宿泊料金から5670円を割引するキャンペーンを始めました。
 旅館では衛生面に細心の注意を払っています。従業員は常時マスクを着用。客室はリモコンや電話、引き戸の取っ手に至るまで隅々を除菌。宿泊客同士の接触を避けるために食事は完全個室制となっています。春の行楽シーズンを直撃している新型コロナウイルス。山木館では今月12日にコロナゼロ円割引を始めた反響で予約が入りだしたものの、まだ、去年の半分以下だということです。